管理者よりテスト記事の投稿
この度は画像のアップロードに不良が起こりご迷惑をおかけしました。
サーバの変更、イメージドライバーの変更等を実施しました。また基幹ソフトウェアを最新版に更新しました。これによりより安定した運営が可能になるかと思います。
やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける。世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり。 今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、万の事に使ひけり。名をばさぬきのみやつことなん言ひける。 男もすなる日記といふものを女もしてみんとてするなり。それの年の、しはすの、二十日あまり一日の日の、戌のときに門出す。そのよしいささかにものに書きつく。 春は、曙。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこし明りて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。 祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す。武き者もついには滅びん、ひとえに風の前の塵に同じ。 徒然なるままに、日暮し硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらへて老をむかふる者は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。 石炭をばはや積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと静かにて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒なり。